
敷地は公園に面していて、3角形の形状をしている。そのため限られたスペースを有効に活用することが求められていた。
建物の形は敷地が3角形であるため、スペースを最大限に有効活用するため3角形の形をしている。
正面のファサードは海が見える方向ということもあり、開口部を端から端まで設け、窓から見える海の景色を巧みに取り込んでいる。
建物は外部が白い壁で内部はコンクリート打放し仕上げとしている。構造はコンクリート壁式工法(ルート1)を採用。建物の構造部(スケルトン)を意匠として採用していることにより、ローコストで高強度のコンクリート住宅を実現している。
その寒い季節を快適に過ごすためにこのTN邸にはいくつか工夫をしている。
その特徴とは、全体計画では、主要な部屋はすべて南向きに並列配置し、開口部に大きな窓(ペアガラス入)を設けているという点である。
これにより、冬場、太陽の光が日中十分に入り込み、部屋を暖かくしてくれる。廊下は最小限に留め、部屋に必要な面積が配分されるようにしている。このことは冷暖房時の熱効率を高めることにも貢献している。また、温かい季節では、和室(6帖)とLDK(18帖)は、一体的に使うことで24帖もの広い空間を確保している。屋根については冬場の雪が溶けやすいように、片流れ屋根で、南向きに勾配を下げている。
屋根材も一枚ものなので継ぎ目がなく雨漏れの心配がないようにしている。住宅で使われた木材はほとんどが久万高原町でとれた杉材で作られていて、近くでとれた木で家が作られている。(現在では市場や生産システムが複雑でこのような昔ながらの家づくりが難しくなりつつある。ことことは今日の地域産業の課題でもある。)
リビングの薪ストーブは木が身近に手に入るこの住宅ならではの暖房器具である。
また、暖房器具としてだけでなく、ストーブでちょっとしたものを焼いてみたり、火を眺めながらお酒を飲んでゆっくりと時間を過ごしてみたりと家で過ごす時間を楽しくしてくれる。住む人に限らず訪問者もそこで過ごす時間を楽しめるだろう。冬の雪を眺めながらスコッチを飲んでみたい。そんな住宅である。
浜辺が目の前にあり、早朝に海から日が昇る。敷地には一本フクギの木が古くから生えていて村からは伐採が禁止されていた。そのような事情もあって、ここではフクギを景色の中に取り入れながら住宅を設計した。
住宅は平屋部分と2階建部分とで構成されていて、2階建部分はゲストハウスとして計画され、訪問者が宿泊・使用できるようになっている。
平屋部分はクライアントの生活空間で、2.5mの奥行のある庇が沖縄の強い日差しから室内を守っている。
全ての部屋の窓から海が見えるように建物は10.14度という角度である地点から放射状に基準線が伸びていて、リズムのように壁や柱等が空間を間仕切っている。2階の浴室からは金武湾に浮かぶ伊計島が見えるようになっている。
長細い敷地の中で、1階から居住空間が展開されている。1階は居室が中庭に面しており、居室と屋外テラスを一体的に利用することができる。(キッチンが中庭に面して設けられているので晴れた日には食事などをテラスで楽しむことができる。)
3~4階はメゾネットタイプになっていて、らせん階段を上ると屋上テラス付きの寝室が設けられている。プライバシーにも配慮しつつ、採光・通風も十分に確保できるプランとなっている。
浴槽は全てネコ足タイプの洋バスで、いくつかの間取りではテラスに面して開口部を設けていて解放的なバスルームとなっている。キッチンはアイランド型タイプ、カウンタータイプ、壁付タイプと3種類あり、間取りによって異なっている。入居者が自分に合ったライフスタイル・間取りを選択することができるのがこのマンションの特徴である。
敷地の隣にはクライアントの所有するみかん畑そして背景には山々が広がる。
提案したプランは従来型のように大きな建物の中に空間が組み込まれている一般的な集合住宅でははなく、敷地の中に部屋が分散するように、分棟型としている。それにより屋外との関係を密接にすることができ、豊かな広がり(開放性)と快適性(採光・通風)が得られるようになっている。
また“空間としての屋外”という考え方で木壁で囲まれたいくかの屋外空間(居室連続する)は部屋のような大きさになっていて、多目的に利用することができる。1棟当たり85㎡~95㎡(25~28坪)という最小限の住宅はとても珍しく、郊外の静かなコテージのようなサイズといえるかもしれない。余分な廊下はほとんどなく、部屋と部屋は機能に連続している。プライバシーにも配慮しているので多様な年齢層が利用できるようになっている。
建物は木造で、地元、愛媛県産材である杉材を使って建築されている。ムク材を使用し、杉の香りも味わえ、体にもやさしい。小さなエコ住宅である。
敷地の前面(南側)に道路そして小学校の校庭があるため採光や通風に関しては恵まれているが、その一方でその他の方位は住宅が隣地境界線に沿ってギリギリまで接近していた。
周辺環境の状態から外壁周辺部は閉鎖的で最低限の通風窓を確保し、内部は対照的に開放的な間取りとした。(住宅中央部に小さいながらも中庭を設けることで通風と採光が確保されている。)
1階はリビング・ダイニング・キッチン、2階は寝室・和室と洗面・浴室、3階は寝室+ベランダという構成で上階にプライベート、下階にパブリック空間を配置した。
中庭であるテラスはニュートラルな空間で、パブリックな使い方としては、訪問客を迎えたりするウェルカムテラスに使ってみるのも良いし、プライベートな場合は、バーベキュー等を行う(インナーテラス:リビングの延長空間)として使ってみることもできる。小さな住宅だが多様なライフスタイルを楽しむことができるのが特徴である。
その様な周辺環境のため、将来隣地家屋の建て替えに伴う住環境の影響が予想された。
提案したプランは家全体が日中、自然光が取り入れられるように中央上部に天窓を採用した案で、部屋全体に光が広がるように内装の仕上げ・扉の色等もホワイト色で統一している。1階まで7m以上の高低差にも関わらず、日中は快適な明るさが確保されている。冬場の寒さ対策としてLDKには床暖房設備+空調設備を設け、上下温度差を少なくしている。
1FのLDK(20帖)と和室(6帖)・寝室(5帖)は建具を開閉することで、プライベート性・パブリック性が変化する。目的によっては最大30帖以上の大空間としても利用できる。
現代的な住宅だが、伝統的な間取りを採用している点が興味深い。2Fは寝室・書斎があり、こちらも天窓からの採光が吹抜けから確保できるようになっている。母が高齢なため、1Fはすべてバリアフリー、玄関ポーチにはスロープを設けている。
ガレージの隣は書斎があり、そこからバイクを眺めることができるようになっている。
2階にはLDK(18帖)・和室(4.5帖)・寝室(3部屋)がある。LDKではキッチンとLDの間に段差を設けてあり、天井高に変化をつけることで、豊かな空間構成を演出している。リビング中央には天窓があり、日中は十分な自然光が確保できるので、照明をつける必要がない。
視覚的には屋上とリビングをつないでいて、窓越しにコミュニケーションをとることができる。屋上は庭として使用でき、ビアーガーデンやそこから見える花火大会を楽しめるようになっている。
既存の柱・梁・基礎の骨組から新しいプランがホテルの分棟(ヴィラ)タイプとして再生された。
MODERN JAPANESE STYLE、BALI STYLE、等の異なる雰囲気を部屋ごとに違う間取りで演出している。
オール床暖房・ジャグジー・岩盤欲等が設けられている。照明やバスタブはデザイナーの製品(フランクロイドライトやフィリップスタルク等)のものが採用されている。
エービーズ・スクエアーは市街地の中心地区に計画された2階建ての商業施設で、1階はテナント(調剤薬局)、2階はステージ・防音室・ギャラリースペースを持つ音楽カフェである。
ロフトスペースにはギャラリースペースが併設され、お店を訪れた人々が気軽に展示を楽しむことができるようになっている。
ライブ時にはステージを見下ろす客席スペースとしても利用できる。
建物は内部・外部共、コンクリート打放し仕上げ。コストを最小限にするためスケルトンのコンクリートの骨組みをそのまま建物の意匠として採用している。
正面のファサードには杉板を型枠に使用し、杉板の木目を意匠的に演出させている。これは、70年代のコンクリート打放し仕上げであるが、今回あえて採用してみた。70年代の音楽に多くのすばらしい曲があるように、建築の意匠にも当時、美しさがたくさんあったと私自身感じている。杉板の型枠もその一つで、コンクリートの表情を木の木目で和らげてくれる“味わい”があり、当時は意匠として採用されていた。時代を超えた普遍的な美しさは、音楽・建築等といった分野を問わず今でも若い人にも共感や影響を与えている。いい曲がそうであるように、長い時間がたっても愛されるような建物でありたい、そんなことを考えながら作った建築である。ab's squareにそんなメッセージも含めて、多くの人が集まる居場所になってもらえたらと思っている。
全室から高縄山の景色が望めるように計画されている。
2階に設けた浴室からは朝日を眺めながら入浴を楽しむことができる。住宅といっても別荘に近い。
そんな贅沢な住まい方がN邸のスタイルである。開放的な眺望を楽しむという考え方は東側に幅12.7mのバルコニーを設けることに至り、更にキッチンが開口部近くに設けられることで屋外との連続性・関係性を強めることとなった。バルコニーや庭で友人等とバーベキュー等を楽しんだり、本を読んだりと休日を満喫できる住宅である。